今日から活かせるデジタルマーケティング12選

はじめに

　デジタルマーケティングの世界は急速に変化し、手法はどんどん多様で複雑になっています。インターネットの普及やソーシャルメディアの台頭により、コンテンツ消費とそれに伴う広告配信のあり方は多様化し、ターゲットオーディエンスにメッセージを効果的に届けるためには従来通りのアプローチが通用しなくなっています。

　データ分析やAI技術の活用により、個別の顧客ニーズに合わせたパーソナライズドなマーケティングの自由度が高まり、不可欠になりつつあります。さらに、既存の競合他社との競争の激化に加え、新興企業からの顧客アプローチも増加し、マーケティングを成功させするためには差別化された戦略や斬新なアイデアが不可欠です。

　デジタルマーケティングの変化は止まることなく、既存の知識や手法だけでは追いつくことは難しいでしょう。常に新しいトレンドを把握し、競合に出遅れず迅速に対応するためには、学習と改善のサイクルを全速力で回す必要があります。そこでこの記事では、今忘れてはいけないデジタルマーケティングの手法12個をリストアップしてみました。

　この中には「既に取り入れた」ものから「考えたこともなかった」ものも含まれるでしょう。自社の施策を振り返る機会としてご一読いただき、取り入れていないものがあったら是非ご検討ください。時代の変化に取り残されないためのチェックリストとして活用していただければ幸いです。

主要12種類のデジタルマーケティング手法

検索エンジンマーケティング（SEM）

　検索エンジンマーケティングは、検索エンジンを利用して広告を掲載するマーケティング手法です。主な手法としては、検索連動型広告（SEM）やキーワード広告があります。SEMでは、特定のキーワードに関連する広告を検索結果ページに表示させることで、ターゲットユーザーにアプローチします。

ソーシャルメディアマーケティング

　ソーシャルメディアマーケティングは、SNS（ソーシャルネットワーキングサービス）やブログなどのソーシャルメディアを活用したマーケティング手法です。主な手法には、コンテンツ投稿や広告掲載があります。ソーシャルメディアは多くのユーザーが属性と嗜好をあらわにしてコミュニティを形成する場であり、ターゲット層にアプローチする効果的な手段となります。

メールマーケティング

　メールマーケティングは、電子メールを活用して顧客との関係を築き、商品やサービスをプロモーションする手法です。主な手法としては、ニュースレターの配信やパーソナライズドなメッセージの送信があります。メールマーケティングは、顧客との直接的なコミュニケーションを図りながら、関心を持ってもらえる情報を提供することが重要です。

コンテンツマーケティング

　コンテンツマーケティングは、有益な情報やエンターテイメントなどのコンテンツを提供することで、顧客との関係を構築し、商品やサービスをプロモーションする手法です。ブログ記事、動画、インフォグラフィックなどさまざまな形式のコンテンツを活用します。コンテンツマーケティングは信頼性や専門性をアピールすることで、顧客の興味を引きつけます。

SEO（検索エンジン最適化）

　SEOは、ウェブサイトやコンテンツを検索エンジンの上位に表示させるための最適化手法です。キーワードの選定やメタデータの最適化、コンテンツの質と量、リンクの構築などが重要な要素となります。SEOを活用することで、自然検索結果での表示順位を上げ、多くのオーガニック（自然）な流入を獲得することができます。

パフォーマンス広告（アフィリエイト）

　パフォーマンス広告は、広告主が成果に応じて報酬を支払う広告形態です。アフィリエイトプログラムを通じて、広告主の商品やサービスを宣伝し、成果（クリックや購入）があった場合に報酬を受け取ります。広告主は成果の発生によってのみ費用が発生するため、効果的な広告展開が可能です。

リマーケティング

　リマーケティングは、ウェブサイトを訪れたユーザーに対して、再度広告を表示する手法です。ユーザーの行動や興味に基づいて、関連する広告を配信することで、ユーザーの関心を引き続けます。リマーケティングは、ブランド認知の向上や再訪問の促進に効果的であり、コンバージョン率の向上につながることがあります。

インフルエンサーマーケティング

　インフルエンサーマーケティングは、有名なインフルエンサー（影響力のある人物）を活用して、商品やサービスをプロモーションする手法です。インフルエンサーのフォロワーに対して広告や推薦を行うことで、信頼性や興味を引き、購買意欲を高める効果があります。インフルエンサーマーケティングは特定のターゲット層に対して効果的であり、SNSやブログなどを通じて多くの人々にリーチすることができます。

ビデオマーケティング

　ビデオマーケティングは、動画コンテンツを活用して商品やサービスを宣伝する手法です。YouTubeやソーシャルメディア上での動画広告や、自社ウェブサイトに埋め込んだ動画コンテンツなどを通じて、視覚的な情報を提供し、ユーザーの関心を引き付けます。動画は視聴者の注意を集めやすく、エンゲージメントや共有率の向上に寄与することがあります。

モバイルマーケティング

　モバイルマーケティングは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを活用したマーケティング手法です。モバイルアプリ内の広告、モバイルウェブサイトでの広告掲載、位置情報を活用したターゲティングなどが一般的な手法です。モバイルは個人の常時持ち歩くデバイスであり、ユーザーとの接触機会が多いため、効果的なマーケティングが可能です。

データドリブンマーケティング

　データドリブンマーケティングは、データ分析を活用してマーケティング活動を最適化する手法です。ユーザーの行動データや購買履歴などのデータを分析し、ターゲットのニーズや傾向を把握し、ターゲティングやパーソナライズなどの施策を展開します。データドリブンマーケティングによって、より効果的なメッセージや広告を提供することができます。

リアルタイムマーケティング

　リアルタイムマーケティングは、リアルタイムに変化する情報やトレンドを活用して、素早く反応するマーケティング手法です。SNSのトレンドを活用したコンテンツやイベントに連動したプロモーションなどが一般的な手法です。リアルタイムマーケティングによって、ユーザーとの関係を強化し、注目度の増加や拡散の促進を図ることができます。

まとめ

　デジタルマーケティングは常に進化し続けており、さまざまな手法が存在します。今回は忘れてはならないデジタルマーケティングの武器ということで、12の手法をご紹介しました。
　もし自社の取り組みが届いていないところがあったなら、取り入れられないか検討してみてください。そして「自社でノウハウがない……」など足が止まったら、弊社にお気軽にご相談ください。
　企業やブランドは自社の目標やターゲットに合わせて、適切なデジタルマーケティング手法を選択し、継続的に戦略を見直す必要があります。最新のトレンドやテクノロジーを取り入れつつ、効果的なデジタルマーケティング戦略を展開しましょう。